「そんなに年の差があるパパなら、息子くんにメロメロでしょ〜」
これはよく言われる言葉。
実際その通りで、夫は息子くんのことが可愛くて可愛くて仕方がないようです。
息子の寝顔を見ながら、「ほんまに可愛すぎるなぁ…」とニヤけていたり、
「俺に似てるやろ?」と誇らしげに私に話してきたり。
その姿は、初孫にデレデレなおじいちゃんそのもの(笑)
でも子育てって、「可愛い」だけではやっていけないですよね。
実際に生まれて、いざ育児が始まってみると、
「やっぱり年上のパパは育児慣れしてる!」という期待とは裏腹に、
完全に“初心者モード”だった夫の姿に、私はちょっと驚きました。
年上パパは育児慣れしてる?
うちの夫はバツイチで、前の結婚では子どもが2人います。
だから私は、正直「赤ちゃんのお世話も慣れてるんだろうな」と思っていたんです。
でも、いざ赤ちゃんを抱っこしようとすると
「どこ持ったらいいんや…?」というような、ちょっと固まった表情。
沐浴やおむつ替えも、ひとつひとつが手探りで、まるで初めてのパパのよう。
それもそのはずで、
よくよく聞いてみると、夫が前に子育てをしていた頃は、
“昭和のお父さん”スタイルが当たり前だったんだそうです。
つまり、赤ちゃんと過ごす時間はほとんどなくて、育児はママ任せ。
当時はそれが「普通」だったんだと思います。
だから、再婚したからといって、
「育児も安心して任せられる」なんていうのは、私の勝手な思い込み。
でも、不器用ながらも、何度もミルクの動画を見て練習したり、
泣いてる息子を抱いて「ああ〜どうしたらええんや…」と困りながらも頑張ってくれている姿に、
“この人も今、一緒に“初めて”をやってくれてるんだな”と思えて、少し気が楽になりました。
年上パパならではの頼れるところ
それと同時に、**年上のパパならではの“安心感”や“包容力”**もたくさん感じています。
妊娠中から、私の体や気持ちのことを気にかけてくれて、
「無理したらあかんで」「今日は横になっときや」なんて声をかけてくれる。
私は初めての妊娠・出産で不安もいっぱいだったけど、
そんなふうに気遣ってくれる存在がそばにいてくれたことは、本当に心強かったです。
そして、息子くんが生まれてからは、
夜中の授乳が終わってベッドに戻った私に、
「お疲れさん」とそっと毛布をかけてくれたり、
寝かしつけでぐったりしてる私を見て、
「俺も今日は洗いもんやっとくわ」と言ってくれたり。
不器用でも、“気づいて動こうとしてくれる”その気持ちが、
なにより嬉しいなと感じます。
おじいちゃんと間違われる?
ちなみに、年齢のことを考えると、
「おじいちゃんに間違われるんじゃないかな?」とちょっと心配だった時期もありました。
実際、夫の同世代の友人たちは、孫ができた報告を続々と受けているそうです。
でも夫自身は、服装や身だしなみにもちゃんと気を配ってくれていて、
見た目には若々しく、清潔感もあって、年齢より若くみられます。
そういうことあって、おじいちゃん?と聞かれたことは一度もありません。
私と並んでいても、親子に間違われるとか、年齢差とか言われたことは一度もありません。
年の差婚では「若い方が合わせる」ことに頑張るイメージがあるけど、
**年上側が“若さを保とうとしてくれる努力”**って、
実はとてもありがたいし、お互いの自信や心地よさに繋がっている気がします。
子育ては、これからもきっと大変なことの連続。
でも、夫が“ベテランの父親”でなくてよかったのかもしれない。
私と同じように戸惑いながら、一緒に悩んで、笑って、成長していけるから。
そんなふうに思えるようになってきた今日このごろです。